【予告】第38回特別企画展「東海豪雨から25年:雨がもたらす災いと恵みを理解し、変動する気候に適応するために」を開催します  期間:2025/9/3(水)~11/28(金)

【予告】 第38回特別企画展「東海豪雨から25年:雨がもたらす災いと恵みを理解し、変動する気候に適応するために」を開催します
期間:2025/9/3(水)~11/28(金)

 2000年9月11~12日、東海地方では時間雨量約100mm、日雨量400~500mmという過去最大級の集中豪雨に見舞われました。この「東海豪雨」(地域によっては「恵南豪雨」)により市街地は浸水し、中山間地では斜面が崩壊して、多くの河川では大洪水となりました。近年、東海地方は大きな被害を免れてきましたが、将来の豪雨災害に対する懸念は燻り続けています。

 気候変動は、気温を上昇させるだけでなく、雨の降り方も変えています。昨今、この影響を軽減すべく、温室効果ガスを削減する緩和策や変化する気候への適応策が進められています。降雨を制御できない以上、地表の水が増え過ぎないように、また、減り過ぎないように管理していくことが求められます。川を横断するダムなどによる流量調節はその有効な方策の一つですが、降雨が極端に多くなったり少なくなったりするとこのシステムは破綻してしまいます。

 将来にわたって持続可能な社会を築いていくため、私たち一人ひとりも、それぞれにできる緩和・適応策を進める必要があるのです。東海豪雨から25年の節目を迎えるに当たり、当時に起こったさまざまな事象を通じ、身近な雨がもたらす「災い」と「恵み」について考えてみませんか。

  【監修】名古屋大学減災連携研究センター
特任教授 田代 喬

※この企画展の連携企画で第166回げんさいカフェが9/5(金)に開催されます。

チラシのダウンロードはこちらから

【  スペシャルギャラリートーク  】
9/3(水)田代 喬「東海豪雨によって起きた現象、被害」
9/10(水)高瀬邦夫「東海豪雨、今なら予測できる?」
9/26(金)田中隆文「土砂災害。東海豪雨による被害と今後の備え」
10/10(金)田代 喬「雨がもたらす災いと恵み」(巡回展・雨展にちなんで)
10/15(水)田中隆文「東海豪雨の教訓と地区防災計画制度の活用」
11/8(土)高瀬邦夫「東海豪雨、予測できるならどう行動する?」
11/26(水)田代 喬「気候変動下に生きる私たちができる緩和と適応」
■時間:いずれも13:30~
■場所:減災館 1階ホール(予定)

【  雨展(巡回展)開催  】
■減災館1階ギャラリーにて、雨展(巡回展)も期間限定で同時開催します。
■期間:10/8(水)~11日(土) どうぞお見逃しなく!

※どなたでも、ご見学・ご参加いただけます。
※5名以上の団体は見学予約をお願いします。見学予約はこちらから。
※予約は3ヶ月前から受付けます。
※諸事情により、日程、内容等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
※追加情報は、その都度HPに掲載しますので、ご確認ください。

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第210回防災アカデミー(ハイブリッド)を開催しました(内容紹介掲載)

内容:人工改変地における住宅の地震被害と対策
講師:安田 進 さん(東京電機大学 名誉教授)
日時:2025年7月11日(金)16:30〜18:00
場所:名古屋大学減災館1階減災ホール・オンライン

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当センター並びに減災館の紹介記事が,LIFULL HOME’S PRESSに掲載されました

LIFULL HOME’S PRESS/ライフルホームズプレスに、『名古屋大学減災連携研究センター「減災館」で地震をはじめとした“災害を正しく恐れる”を学ぶ』の見出しで、当センター並びに減災館の紹介記事が掲載されました。(2025年7月10日)

→ライフルホームズプレス記事

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第211回防災アカデミー(ハイブリッド)を開催します(9/29(月))

内容:高木家文書にみる木曽三川流域の治水と災害
講師:石川 寛 さん(名古屋大学大学院人文学研究科 准教授)
日時:2025年9月29日(月)16:30〜18:00
場所:名古屋大学減災館1階減災ホール・オンライン

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台湾 国家地震工学研究センター(NCREE),韓国 釜山大学地震防災研究センター(SESTEC)と学術交流協定を締結しました

減災連携研究センターは 2025年4月に台湾 国家実験研究院(National Institutes of Applied Research) 国家地震工学研究センター(National Center for Research on Earthquake Engineering NCREE)と,また,2025年6月に韓国 釜山大学地震防災研究センター(Seismic Research and Test Center SESTEC)と学術交流協定を締結しました。
台湾国立成功大学とは 2019年に学術交流協定を締結しており,また,国立研究開発法人 防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターとは 2014年に学術交流協定を締結しています。今回の学術交流協定は,この5機関で継続的に国際共同研究を実施してきた実績に基づくものであり,各機関の科学技術を結集して,南海トラフ地震対策に協働して取り組むことを目的のひとつとしています。
大地震時における建物群の損傷によって社会に多大な機能損失,経済損失が生じます。建築基準法による耐震性改善に構造骨組の強度,靭性能確保が効果を上げた一方で,内外装材や設備機器類の耐震性向上が今も大きな課題となっており,現行基準建物では,こうした二次部材の損傷,機能損失がダウンタイム,補修コストの主要因となることが明らかになっています。二次部材も含めた建物全体の実性能評価,対策による耐震化の評価は極めて重要な課題で,関連技術の高度化に向けた大型震動台実験が,現在,台湾 国家実験研究院国家地震工学研究センターの南部ラボで実施されており,7月4日の公開実験とシンポジュウムに減災連携研究センターの富田副センター長と長江が招待され出席して参りました。その後,国家実験研究院国家地震工学研究センター,釜山大学地震防災研究センターとの学術交流協定のセレモニーが3機関合同のフォーラムの形で執り行われました。
(文責:長江拓也)

→NCREE協定書(PDF)  →SESTEC協定書(PDF)

 

 

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第165回げんさいカフェ(ハイブリッド)を開催します(8/4(月))

音で探る南海トラフ地震

ゲスト:地震学者 田所 敬一 さん
(名古屋大学大学院環境学研究科 附属地震火山研究センター 准教授/減災連携研究センター兼任・協力教員)
日時:2025年8月4日(月)18:00~19:30
場所:名古屋大学減災館1階減災ギャラリー・オンライン
企画・ファシリテータ: 隈本 邦彦 さん
(江戸川大学名誉教授/名古屋大学減災連携研究センター客員教授)

減災連携研究センターの研究者と市民とが対話する月1回のサイエンス・カフェ。会場とオンラインのハイブリッド開催です。ぜひご参加ください。

→ポスター(PDF)

◆開催形式:現地参加 + zoomウェビナー(オンライン)
◆参加費:無料
◆申込方法:
下記URLまたは下記QRコードよりお申込みください。ご登録いただきましたメールアドレス宛に参加方法をご案内します。
◆申込URL: https://forms.gle/dfxRA57dym9gpXS98 →お申込みはこちら

◆申込期限:2025月8月4日(月)正午まで

主催:名古屋大学減災連携研究センター
問い合わせ:げんさいカフェ担当
MAIL: gencafe●gensai.nagoya-u.ac.jp(●を@にお直しください)

【げんさいカフェのファシリテータについて】

げんさいカフェのファシリテータは、NHK時代に科学報道に長く関わられた、サイエンスコミュニケーションの専門家である隈本邦彦氏(江戸川大学名誉教授/名古屋大学減災連携研究センター客員教授)にお願いしております。毎回のカフェのゲストである各分野の専門家から、市民目線で科学的知見を聞き出し、分かり易い言葉で参加者に伝える事で、従来にない防災教育・啓発の実践が可能になります。

→過去のげんさいカフェの様子はこちら

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第164回げんさいカフェ(ハイブリッド)を開催しました

明治時代に起きた大規模地震の建築被害の再考

ゲスト:建築史家 西澤 泰彦 さん
(名古屋大学大学院環境学研究科教授/減災連携研究センター兼任・協力教員)
日時:2025月7月15日(火)18:00~19:30
場所:名古屋大学減災館1階減災ギャラリー・オンライン
企画・ファシリテータ: 隈本 邦彦 さん
(江戸川大学名誉教授/名古屋大学減災連携研究センター客員教授)

当日は会場参加17名、オンライン参加158名、合計175名の方にご参加いただきました。どうもありがとうございます。

→ポスター(PDF)

→過去のげんさいカフェの様子はこちら

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第209回防災アカデミー(ハイブリッド)を開催しました

内容:氾濫と土砂輸送が描く平野の姿
講師:南雲 直子 さん(国立研究開発法人 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM) 水災害研究グループ専門研究員)
日時:2025年6月25日(水)16:30〜18:00
場所:名古屋大学減災館1階減災ホール・オンライン

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第163回げんさいカフェ(ハイブリッド)を開催しました

建物の火災安全について、過去の建物火災事例に学ぶ

ゲスト:建築耐火工学の専門家 尾﨑 文宣 さん
(名古屋大学大学院環境学研究科教授/減災連携研究センター兼任・協力教員)
日時:2025年6月24日(火)18:00~19:30
場所:名古屋大学減災館1階減災ギャラリー・オンライン
企画・ファシリテータ: 隈本 邦彦 さん
(江戸川大学名誉教授/名古屋大学減災連携研究センター客員教授)

当日は会場参加9名、オンライン参加138名、合計147名の方にご参加いただきました。どうもありがとうございます。

→ポスター(PDF)

→過去のげんさいカフェの様子はこちら

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令和7年度(第13回)減災連携研究センターシンポジウムを開催しました

減災連携研究センターは、下記の通り、令和7年度(第13回)減災連携研究センターシンポジウム「これからの防災:都市・地方・ネットワーク」を開催しました。
ご参加の方はオンラインで194名、現地で32名、合計226名となりました。大変多くの方にご参加いただき、どうもありがとうございました。


※こちらのイベントは終了しました。

減災連携研究センターは、下記の通り、令和7年度(第13回)減災連携研究センターシンポジウム「これからの防災:都市・地方・ネットワーク」を開催いたします。ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

→チラシはこちら(PDF)

令和7年度(第13回)減災連携研究センターシンポジウム
これからの防災:都市・地方・ネットワーク

私たちは今、都市部と地方部それぞれが異なる課題を抱えながら、複雑化する災害に直面しています。都市部ではヒトやモノの集中、地方部では高齢化や過疎化、インフラの脆弱さが課題になっており、これら特性が自然災害の発生や災害後の救援・復旧等に影響を及ぼします。2024年の能登半島地震では、輸送網の被害による支援の遅れ、災害関連死の多さが注目されました。一方、1995年の阪神・淡路大震災では都市部の脆弱性が明らかになりました。南海トラフ地震では都市部と地方部の双方が同時に被災する可能性があり、ネットワークの再構築が急務です。本シンポジウムでは「都市」「地方」「ネットワーク」の視点から、これからの防災のあり方を問い直し、社会全体の備えをどう築くのかを考えます。

■日 時 2025年6月20日(金)13:30-17:00 (開場13:00)

■場 所 名古屋大学減災館1階減災ホール
Zoomウェビナーによる同時配信あり(ハイブリッド形式)

■プログラム
13:30-13:40 趣旨説明  鷺谷 威(減災連携研究センター センター長・教授)

●第1部 講演
13:40-14:10 「日本の交通ネットワークの災害脆弱性評価-気候変動の影響も踏まえて」
加藤 博和(名古屋大学 大学院環境学研究科 持続的共発展教育研究センター教授/減災連携研究センター 兼任・協力教員)
14:10-14:40 「関東大震災の復興と都市計画を考える-公平性と効率性のバランスが崩れた東京の現実」
武村 雅之(減災連携研究センター 招へい教員)
14:40-15:10 「過疎漁村の南海トラフ地震対策と地域の持続可能性─三重県大紀町の事例」
室井 研二(名古屋大学 大学院環境学研究科 社会環境学専攻 教授/減災連携研究センター 兼任・協力教員)
15:10-15:40 「土石流の流動特性を考慮した道路・鉄道の土砂災害対策」
竹林 洋史(京都大学 防災研究所 准教授/名古屋工業大学 客員教授)
15:40-15:55 休憩

●第2部 パネルディスカッション
15:55-16:00 趣旨説明 富田 孝史(減災連携研究センター 副センター長・教授)
16:00-16:15 「中部地方の災害対応をめぐる最近の話題」
大島 常生(国土交通省 中部地方整備局 総括防災調整官)
16:15-16:55 パネルディスカッション
パネリスト:武村、室井、竹林、大島  司会:富田
16:55-17:00 まとめ  富田 孝史

■講演概要

1.「日本の交通ネットワークの災害脆弱性評価-気候変動の影響も踏まえて」  加藤 博和
日本の交通ネットワークは水害や土砂災害を受けやすく、特に一般道路・鉄道に脆弱な区間が多い。インフラ維持が困難となる一方、気候変動適応も求められる中、ネットワーク全体を強靭化するためにどの区間での対策を優先すべきかを検討できる手法を構築したので、評価結果例とともに示す。

2.「関東大震災の復興と都市計画を考える-公平性と効率性のバランスが崩れた東京の現実」  武村 雅之
我が国において包括的に都市計画が実現したのは、ほぼ唯一、関東大震災の復興時の東京である。ところが、その後の東京は戦後、街づくりに失敗し、今や止めどなく続く乱開発の渦中にある。何がそうさせたのか?街づくりとはどうあるべきか?考えてみたい。

3.「過疎漁村の南海トラフ地震対策と地域の持続可能性─三重県大紀町の事例」  室井 研二
三重県大紀町錦地区は全国に先駆けて津波避難タワーを整備するなど、かつては地域防災の先進地として知られた地域である。その一方で、基幹産業である漁業は衰退し、近年では地域の存続が危ぶまれる 過疎高齢化の先進地でもある。現地調査の結果を踏まえ、過疎漁村における防災と持続可能性のジレンマについて考える。

4.「土石流の流動特性を考慮した道路・鉄道の土砂災害対策」  竹林洋史
交通ネットワークを形成する道路や鉄道などは線状構造物であるため、豪雨や地震などによる土砂の流入が局所的であっても広範囲で利用できなくなる。本講演では、土石流による道路・鉄道の被災例とその原因を示すとともに、土石流の流動特性を考慮した道路・鉄道の土砂災害対策を紹介する。

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