期間:2025/6/4(水)~8/29(金)
本年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の舞台となっている新吉原が注目を集めています。ところが現代の価値観からいって負の側面が大きい歴史的現場を我々が正確に理解するには、想像以上の困難が伴います。特にそこで起こった地震を通じて悲惨さ、理不尽さが強調される余り、誇大に負の側面が拡大されて伝えられることはしばしばあります。これは新吉原に限らず、今年戦後80年を迎える先の大戦下での軍需工場などでも見られることです。
本企画展では、新吉原の成り立ち、さらには安政江戸地震、関東大震災と続く地震災害下の新吉原で何が起こり、何が変わり、さらに現在まで残されているものは何かを、資料と現地調査結果をもとに、できるだけ正確に伝えたいと思います。
そこには、悲惨な女性と血も涙もない「忘八」と呼ばれた遊女屋の主人だけが居た訳ではありません。血の通う様々な人間模様があったはずです。関東大震災は、新吉原を大きく変える転機となりました。今に続く、新吉原で非業の死を遂げた女性への同情と慰霊の原点でもある関東大震災は、近代の新吉原を考える上で避けては通れない事件でもあります。
【監修】名古屋大学減災連携研究センター
招へい教員 武村雅之
【 スペシャルギャラリートーク 】
①6月14日(土)「その1 始まりから関東大震災まで」
②7月 5日(土)「その2 投込み寺(浄閑寺)の変遷」
③8月 2日(土)「その3 震災後の復興と慰霊」
■時間:いずれも13:30~
■場所:減災館 1階ホール(予定)
※どなたでも、ご見学・ご参加いただけます。
※5名以上の団体は見学予約をお願いします。見学予約はこちらから。
※予約は3ヶ月前から受付けます。
※諸事情により、日程、内容等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
※追加情報は、その都度HPに掲載しますので、ご確認ください。
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