防災・減災カレッジ〜地域協働による“ひと・まち・みらい”の創造〜が開講

 災害被害の軽減に向け県民運動を推進している「あいち防災協働社会推進協議会」が今年度から始めた人材育成研修「防災・減災カレッジ〜地域協働による“ひと・まち・みらい”の創造〜」が開講、初日の7月28日(土)には名古屋大学の豊田講堂で「防災基礎研修」6科目の講義が行われました。

酷暑にもかかわらず研修初日には300人以上が豊田講堂に集まり熱心に講義を聞いた

 会場には今年度防災・減災カレッジに“入学”した約300人の市民が参加、午前中は減災連携研究センター福和伸夫センター長による「防災概論」、環境学研究科附属地震火山研究センター山岡耕春センター長による「自然災害概論」、愛知県防災局防災危機管理課の夏目吉昌課長による「防災行政概論」を熱心に受講しました。
 そして午後からは「3.11を振り返って」と題して、岩手県陸前高田市長洞元気村の村上誠二事務局長が、被災地の地域コミュニティ維持のために奔走する長洞元気村の活動を紹介、さらにNPO法人レスキューストックヤード栗田暢之代表理事の「防災ボランティア論」、名古屋工業大学大学院工学研究科渡辺研司教授の「企業防災概論」の講義も行われました。

 受講者たちはこの後、①市民防災②企業防災③防災行政④地域防災⑤防災ボランティアコーディネーターの計5コースに分かれて、それぞれ2日めと3日めの講義を受講、さらに救命救急講座などを選択受講するなどすれば、「防災・減災カレッジ防災リーダー」や「防災・減災カレッジ防災ボランティアコーディネーター」、「防災・減災カレッジまちづくりアドバイザー」の資格を取得することができます。

 この研修には名古屋大学減災連携研究センターが全面協力。優秀な防災・減災人材の育成を通じて地域の防災力を高めていくという形での「大学と地域との連携」が、いよいよ本格的に始動しはじめたことになります。

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