減災センタースタッフブログ:「メンテナンスの大切さ」(清水建設 小田さん)

こんにちは。受託研究員の小田です。今年度4月から減災連携研究センターでお世話になっております。普段はゼネコンで技術営業の仕事をしており、客先の建物に関するお困りごと(耐震、維持管理、省エネなど)を解決するお手伝いをしています。仕事柄、建築防災に携わる機会が多いので、センターの皆さんと防災についてお話しできることは本当に勉強になりますし、「あぁそうか!」と気付かされることが多々あります。

さて、今回は「建物のメンテナンス」をテーマに、少し書かせていただきます。

私は名古屋大学の卒業生なのですが、名古屋大学はここ数年で建て替えや改修が進み、私が通っていた頃とずいぶん様子が変わったなぁと感じます。特に、建築学科が入っていた旧工学部4号館が取り壊され、ES総合館に建て替わったインパクトは個人的にとても大きいです。(余談ですが、旧4号館の製図室にはエアコンすらなく、夏の夜中に窓を開放していたらセミが入ってきたこともありました・・・。)

名古屋大学 工学部4号館(現在はES総合館に建て替え済み)

新しい建物というのは、外観も内装もキレイで設備も最新、とても快適です。しかしそれは永久に続くわけではありません。建物は、完成したその瞬間から劣化が始まっているからです。

そこで大切なのがメンテナンス。建物の状態を継続的にチェックし、必要な修繕をしていくことは、建物を長く快適に使っていく上でとても重要です。また、建物の問題点を常に把握して改善していくことは、劣化予防のみならず防災にもつながります。さらにコストの面でも、不具合が発生してから慌てて補修することを繰り返すよりも、継続的にメンテナンスをしていったほうが、かえって安上がりになる場合も少なくありません。未だメンテナンスが適切に行われていない建物も多いようですが、建物オーナーさんには、面倒くさがらずに(金銭面でもなるべく頑張って)メンテナンスをして頂けたらなと思います。

最後になりますが、メンテナンスが重要なのは何も建物だけではなく、人間の体もそうだよな・・・と最近つくづく感じます。人間の体は「建て替えで全部最新に!」というわけにいきませんので、皆様も日頃からお気を付けください。(私ももっとメンテナンスしなくては・・・。)

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