減災館開館10周年記念
第35回特別企画展 「企画展・速報展にみる減災館10年の歩み」
(期間:4/10(水)~6/28(金))開催しました
たくさんの方にご来場をいただき、まことにありがとうございました。
はじめに
減災館は2024年度で開館10周年を迎えました。来館者は昨年10月21日にのべ9万人に達し、愛知、名古屋を中心に全国的にも防災を幅広く学べる施設として有名になっています。
その一つが、毎日行われている教員によるギャラリートークです。専門の話が直接研究者から聞けるとあって、教員によっては、毎回担当日に予約を入れてこられる方がいるほどの人気で、単に防災手法を学ぶというのではなく、理学、工学、歴史学など幅広い専門分野の勉強ができるという大学ならではの活動です。全国的にも珍しい活動といえます。
また、これらの教員が中心となって、毎年行われてきたのがここでとりあげる企画展です。最新の研究成果や災害の歴史などをわかりやすく伝える活動として好評を博してきました。また、我が国では、毎年どこかで大きな自然災害が発生しており、海外のものも含め、その都度「速報展」として、迅速に情報を伝えるようにも心がけてきました。
開館10周年を記念して、これら企画展・速報展の歩みを紹介します。展示は開館当初から職員により構成される展示グループ(当初は展示委員会)によって運営されてきました。第一回目の企画展示は、「伊勢湾台風~日本の防災の幕開け」と題して開館半年後の9月2日から行われました。初代の展示委員長であった阪本真由美先生(現、兵庫県立大学教授)によって企画されたものでした。
当初の3年間は企画展を定着させるために年に平均7回というハイスピードで次々に企画展が行われ、その後は年平均2回程度のペースで、前回の「関東大震災」展で合計34回を数えます。
取り上げられた過去の災害をみると、1891(明治24)年の濃尾地震が5回、1944(昭和19)年の東南海地震(南海トラフ地震)が4回、2011(平成23)年東日本大震災と1923(大正12)年関東大震災がそれぞれ3回ずつとなっています。関東大震災は2023年に地震発生100年を迎え、それを記念して第1部から第3部に分けて展示が行われ、それらを別々に数えると計5回となります。この他にも、1945(昭和20)年三河地震、1995(平成7)年阪神・淡路大震災、2016(平成28)年熊本地震、さらには先にあげた1959(昭和34)年伊勢湾台風や2000(平成12)年東海豪雨などの気象災害も取り上げられてきました。
本企画展では、企画展毎に作成されたポスターを中心に展示しております。10年間を振り返りながらゆっくりとご覧ください。
【監修】名古屋大学減災連携研究センター
展示グループリーダー 武村雅之
【展示風景】
※どなたでも、ご見学・ご参加いただけます。
※5名以上の団体は見学予約をお願いします。見学予約はこちらから。
※予約は3ヶ月前から受付けます。
※諸事情により、日程、内容等が 変更になる場合がございます。ご了承ください。
※追加情報は、その都度HPに掲載しますので、ご確認ください。
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