マットスラブ打設後編では、打設の流れを説明させて頂きます。
まず、コンクリートを打設する前に、型枠に水を散布します。これは、型枠を洗浄することできれいな状態にし、コンクリートと型枠の接着をよくし、後に脱型しやすいようにするためだそうです。
その後、ミキサー車により運ばれた生コンクリートが、ポンプ車により圧力を加えられ打設されます。このとき、2本のバイブレーターによって生コンクリートに振動を加えながら打設を行います。これは、コンクリート締固めのための作業となります。1台のミキサー車が生コンクリートを流し込むのにかかる時間は約3分で、工事現場には入れ替わり立ち替わりでミキサー車がやってきます。ミキサー車1台につき、6〜7人で作業にあたっていました。
流し込まれた生コンクリートに対して、2〜3人の土間屋さんと呼ばれる職人さんが、トンボで表面をならしていきます。現在は夏場でとても暑いので、コンクリートが早く乾燥してしまい、表面にひび割れが発生してしまうおそれがあります。この表面のひび割れを防止するため、じょうろで薬を散布しながら表面をならしていくそうです。このとき、表面が水平になるよう、レーザー式の測定器でその都度チェックしていきます。
コンクリートの打設がすべて終わると、円盤エンジントロウェルと呼ばれる機械で、表面の仕上げを行うそうです。
以上のような作業が1日で行われるわけですが、何かの不備で、施工不良があってはその後の補償問題になるため、土間屋さんは現場でつきっきりとなる大変な作業です。
明日はコンクリートの養生期間、明後日は型枠の脱型、来週はついに免震装置の取り付けとなります。
来週の免震装置取り付けも、大きな見どころとなります。
【川合】