研究領域

野田利弘の研究紹介

(1)地盤の液状化や斜面の滑り崩壊などの土の力学挙動の解明と予測と
対策工法の開発

砂地盤では地震時に液状化が発生し、時に「ピッ、ピッ、ピッ」といったサイクリックモビリティ(スパイク状の応答:図参照)も示す。このような液状化がなぜ粘土ではなく砂で起きるのかなどの土の物性解明とその弾塑性モデル化や、模型実験や数値解析を用いて液状化や斜面崩壊など地盤や土構造物の大変形・破壊の発生メカニズム解明および地震時の構造物との相互作用も考慮した地盤挙動予測に関する研究を行っている。さらにこれらの研究をもとに、地盤や斜面の対策工法の原理解明や開発を行っている。

(2)不整形地盤で発生する表面波の影響評価や地表面に現れる
地震断層の再現

実体波だけでなく地盤の不整形性によって基端部から発生した表面波が埋立地などに及ぼす影響を調べている。また、表層地盤の非線形挙動や多次元波動伝播を考慮した表層地盤への入力地震波の推定法の提案も行っている。さらに、横ずれ断層時に表層地盤に発生するフラワー構造やリーデルせん断の発生メカニズムの解明(図参照)や、滑りに伴い滑り近傍から生じる波動の生成とその伝播に関する研究も行っている。

(3)豪雨時の越流なき河川堤防の破壊の解明

平成24年7月九州北部豪雨による矢部川堤防の被災は、局所的なパイピングをきっかけとして決壊し、“越流なき破堤”として大きな衝撃を与えた。当該被災箇所では、粘性土堤体の下に堤外地と直接連通している高透水性層が行き止まりの状態で存在していたことが報告されている。この現象の解明のため、複雑な地盤条件・水理条件においても合理的に河川堤防の
安全性照査ができる不飽和土を対象にした解析手法の開発(図参照)を行っている。

http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100001858_ja.html
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