研究領域

武村雅之の研究紹介

(1)古地震の震源過程解明

江戸時代以前の被害地震については震度分布から、明治・大正・昭和期の被害地震については、機械式地震計記録の解析を加えて、地震規模Mの再評価や短周期発生域の分布などを評価し、近代観測以前の古地震の震源過程を解明してきた。日本海溝沿いや相模トラフ・南海トラフ沿いで繰り返す巨大地震の繰り返し過程が明らかとなった。

(2)機械観測以前の古地震の詳細震度分布評価

明治以降の被害地震については多くの被害統計資料が残されており、それらを整理分析し、当時の市区町村別の詳細な震度分布を評価する。これらは上記の震源過程解明のためのデータとして、また主に地盤に起因する揺れ易さの指標として、さらには地震被害想定のための基礎資料として活用できる。

(3)関東大震災の慰霊碑・記念碑・遺構の調査と復興過程の解明

1923年関東大震災は我が国の自然災害史上最悪の被害をもたらした。被災地の南関東地域はもとより、名古屋をはじめ全国各地に慰霊碑や記念碑が建立されている。これらの全数調査によって教訓を拾い上げるとともに、市民の目線に立って震災復興の在り方を考える。なお、関東大震災については震源過程や余震活動、震度分布による揺れの解明なども行い、地震、被害、復興の一連の過程を科学的に解明し、地震災害の理解増進に繋げるよう努めている。

http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/?p=58
研究領域一覧へ