研究領域

田代喬の研究紹介

(1)洪水・高潮に備えた減災対応に関する研究

① 内水・外水氾濫による被害予測


東海豪雨新川破堤に伴う氾濫現象の解析例
(iRIC Nays2Dfloodによる6時間経過)

2000年東海豪雨では、下水道によって排除できなくなった雨水(内水)が氾濫し、堤防が決壊して河川水(外水)が都市域に流入して、広域にわたる浸水被害が生じた。本研究では、地形に加えて建物・道路や地下の下水道施設を考慮した氾濫解析により、想定される集中豪雨の際の被害予測を行い、各種事業継続計画の策定を支援する。

② 巨大台風襲来に備えた危機管理

本研究では、高潮・洪水による広域・長期の浸水が生じた1959年の伊勢湾台風による被害を踏まえ、襲来が想定される巨大台風への減災対応を考える。数日先の襲来を見据えながら、いつ、誰が、何をするのか、を時系列で整理する「タイムライン」を導入し、襲来前後に各主体が連携して取り組む内容からなる危機管理行動計画を策定することにより、被害軽減を目指す。

(2)巨大地震・火山噴火の水系を介した被害拡大とその予測に関する研究

2016年熊本地震では、阿蘇山周辺で土砂崩壊が多発し、水系に沿って建設されたダムや利水施設などが損壊して周辺地域の被害が拡大する事例が散見された。本研究では、地盤が脆弱な火山地域などを対象として、巨大地震の発生時や火山の噴火時において、ライフラインを担う社会基盤施設とその周辺地形に関する災害リスクを診断することにより、当該地域の持続性を踏まえた各種事業継続計画の策定を支援する。

(3)流域圏における自然共生社会構築に向けた学際連携・融合研究

豊かな自然環境を保持しながら、地震・洪水などの甚大な自然災害をしなやかに受け流す「自然共生社会」の構築を目指し、本研究では「水の繋がり」に着目しながら、多分野の学際連携・融合によって得られる研究成果を多層空間情報に統合・分析することにより、流域圏における自然災害、生態系に関するさまざまな課題を解決する方法を検討する。

http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100002144_ja.html
研究領域一覧へ