第110回防災アカデミーを実施しました

講師:田代 喬さん(名古屋大学減災連携研究センターライフライン地盤防災寄附研究部門准教授)
内容:「東海地方が抱える気象災害リスクとその減災対応」
日時:2015年5月21日(木) 18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール
 

 減災連携研究センターでは5月21日(木)、減災館において「第110回名古屋大学防災アカデミー」を開催し、65名の参加がありました。今回は減災連携研究センターの田代喬ライフライン地盤防災寄附研究部門准教授が「東海地方が抱える気象災害リストとその減災対応」というタイトルで講演しました。講演では、1959年の伊勢湾台風や2000年の東海豪雨の様子を振り返りながら、日本列島はこうした気象災害リスクがもともと高い上に、濃尾平野では地盤沈下の影響もあってさらに厳しい条件におかれていること、気候変動や都市化の影響でリスクが年々増していることが紹介されました。ゲリラ豪雨では短時間の集中的な雨で排水機能が麻痺して内水氾濫が起きたことが紹介され、こうした状況を正しく把握するには10分雨量が有効であることが指摘されました。浸水には地形が大きく影響していることも述べられ、これから梅雨の季節を迎えるにあたって身近なところに潜むリスクを改めて認識する機会となりました。

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→ポスター(PDF)

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