第123回防災アカデミーを実施しました

講師:吉野 純さん(岐阜大学大学院工学研究科環境エネルギーシステム専攻准教授)
内容:地球温暖化時代の台風災害とその対策
日時:2016年9月21日(水) 18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール
※予約不要・入場無料

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 減災連携研究センターは9月21日(金)、減災館1階減災ホールにおいて、第123回防災アカデミーを開催しました。今回は、岐阜大学大学院工学研究科准教授の吉野純氏に「地球温暖化時代の台風災害とその対策」と題した講演をお願いし、75名の参加がありました。吉野氏は大学では唯一の天気予報を出している方です。台風が専門で、地球温暖化が進むと台風の数は減るが勢力が強いものが増えるという計算結果があるそうです。台風の日本上陸時の中心気圧も下がり、昭和34年の伊勢湾台風を上回る勢力で東海地方を襲う台風が出てくる可能性もあるそうです。その場合、名古屋港でも現在の堤防の高さを越える高潮になる可能性があります。もしそのような台風が来た時に、もっとも重要なごとは早めの避難を心がけることです。伊勢湾台風でも早めに避難命令を出した自治体での人的被害は、それが遅れたり、出せなかった自治体に比べて、優位に少なかったという分析結果も説明していただきました。最後の砦は人間の対応のようです。
 前日に台風が日本列島の南岸を通過するというタイミングでの防災アカデミーでした。今年は、例年に比べて日本にやってくる台風が多いようで、まだまだ油断禁物です。その時はぜひ、吉野先生による岐阜大学の天気予報も確認してみてはいかがでしょう。気象庁発表とかなり違う予報が出されているときは、予報そのものがむずかしくどちらの精度も悪いということだそうです。

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過去のアカデミーはこちら
→ポスター(PDF)

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