第114回防災アカデミーを実施しました

講師:堀 宗朗さん(東京大学地震研究所教授)
内容:スーパーコンピューターの地震防災・減災への利用
日時:2015年10月22日(木) 18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール
※予約不要・入場無料   

 減災連携研究センターでは10月22日(木)、減災館において「第114回名古屋大学防災アカデミー」を開催し、66名の参加がありました。今回は東京大学地震研究所の堀宗朗教授が「スーパーコンピューターの地震防災・減災への利用」というタイトルで講演しました。講演は地震工学という学問分野の紹介から始まり、建物や構造物を設計する際に行われる地震応答解析の重要性が示されました。その上で、日本最速のスーパーコンピューターである京(けい)コンピューターを用いて行われた、地震防災に関連するシミュレーションの様々な実例が紹介されました。高層ビルや鉄筋コンクリートの橋脚、原子力発電所建屋などが詳細な構造まで含めて計算機中のモデルとして用意され、大地震時の振る舞いが正確に予測できるようになっています。さらには大地震発生時の都市全体の挙動や、津波来襲の避難のシミュレーションなど、構造物の応答にとどまらず、防災に関連する幅広い分野でスーパーコンピューターによるシミュレーションが活用されていることが分かりました。シミュレーション技術は、災害の経済活動への影響など、さらに幅広い分野へと拡張されており、今後の展開が楽しみです。

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→ポスター(PDF)

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