減災連携研究センターは6月22日(金)、野依記念学術交流館において「減災連携研究センター設立記念行事」を開催し、東海地域のみならず様々な地域から多数の関係者・有識者が参加しました。
記念シンポジウムではセンターの紹介を経て、平原和朗京都大学教授(日本地震学会前会長)の記念講演(1)「大地動乱・巨大地震の時代を迎えて」が行われました。平原先生からは、東日本大震災が地震学的見地からどのような地震であったかの解説と、これから懸念される巨大地震に関する所見をいただき、減災連携研究センターへの期待を述べられました。次いで、和田章東京工業大学名誉教授(日本建築学会会長)による記念講演(2)「極めて稀ではあるが、非常に甚大な災害を生む可能性のある自然の猛威への対処」が行われ、巨大地震の再現期間と人間の一生、建築物の一般的寿命とのギャップを前提として対策方針を模索する必要性など、減災連携研究センターが挑戦すべき新たな課題について示唆をいただきました。
記念式典では、福和伸夫減災連携研究センター・センター長の式辞にはじまり、濵口道成総長の挨拶を経て、寺田博幹文部科学省研究開発局地震・防災研究課長、足立敏之国土交通省中部地方整備局局長、星野広美愛知県建設部建築担当局技監、菅原章文中部経済連合会常務理事から来賓祝辞がありました。記念交流会では、産・官・学・民の各分野を代表するおよそ230人の参加者が一堂に会し、問題意識を共有するとともに、減災戦略の方針や有効な連携のありかたなどについて活発な議論がなされました。