公益財団法人名古屋まちづくり公社 名古屋都市センターの「まちづくり情報システム(ISM)」は、地域の多様なまちづくり活動を支援するツールとして、名古屋大学減災連携研究センターと名古屋都市センターが共同で開発したものです。
今回ここに1959年伊勢湾台風に関連するデータが追加されました。
これは、減災館の第36回特別企画展示「伊勢湾台風65年〜災害対応・復旧記録資料の調査分析と検証から〜」(2024年9月19日~12月21日)の成果を活用したものです。
【追加データ】
・名古屋市湛水日数
・広域湛水日数
・決壊堤防締切工事完了日
・年代別道路
・10月17日時点の避難所
・伊勢湾台風後の航空写真
公益財団法人名古屋まちづくり公社 名古屋都市センター
http://nui-mdc.jp/?page_id=1148 →「まちづくり資料総合案内(MDC)」
なお、これらのデータおよび企画展の元となった研究成果は、以下に挙げる各財団の助成事業によるものです。記して謝意を表します。研究成果の詳細は、論文として公表されています。
研究受託/助成制度と事業
・(一財)河川情報センター研究助成:「伊勢湾台風の広域避難とその解消プロセス」,令和3-5年度,代表:荒木裕子
・国土交通省河川砂防技術研究開発公募河川技術・流域管理分野提案型課題(流域課題):「伊勢湾台風に学ぶ被災後の復旧過程のデジタル復元と広域・長期浸水被害からの早期復旧戦略」,国土交通省水管理・国土保全局/木曽川下流河川事務所,令和4~5年度,代表:田代喬
・(一社)中部地域づくり協会研究助成:「時空間GISを用いた伊勢湾台風の災害教訓活用による地域学習」,令和5-6年度,代表:倉田和己
・(公財)河川財団河川基金助成:「大規模水害からの復旧過程におけるリソース配分と広域連携の重要性を学ぶデジタルワークショップの開発」,令和6-7年度,代表:倉田和己
・(公財)河川財団河川基金助成:「1959年伊勢湾台風による中長期湛水地の避難及び復旧に関する研究」,令和6-7年度,代表:荒木裕子
公表論文
・荒木裕子,倉田和己,田代喬(2024):1959年伊勢湾台風に際した名古屋市の避難に関する研究(その1):発災から閉鎖までの避難所と発災8日以内及び21日後の避難者分布,日本建築学会計画系論文集,Vol.89,No.816,pp.330-338. https://doi.org/10.3130/aija.89.330
・田代喬,倉田和己,荒木裕子(2024):1959年伊勢湾台風による海岸・河川堤防の決壊とその復旧過程の分析,河川技術論文集,Vol.30,pp.623-628. https://doi.org/10.11532/river.30.0_623