「津波堆積物を探して、観て、考えたこと」
開催日:2012年6月12日(火)
講師:平川一臣 (北海道大学名誉教授)
第80回では、平川一臣北海道大学名誉教授により「津波堆積物を探して、観て、考えたこと」と題した講演が行われ、東北・北海道の沿岸を詳しく調査した結果に基づき、東北沖・北海道沖を震源とする巨大地震により数百年に一度の大津波が繰り返し発生していることが説明されました。3月に内閣府から発表された南海トラフ巨大地震の津波想定に関しては、津波堆積物の調査はまだ十分ではないと述べ、古くから開発が進められてきた西日本では地層が残っていないことも多いが、地形をよく観察すれば重要な情報が得られるとの今後の展望も示されました。約150名の参加者の関心は高く、参加者からは活発に質問が出されていました。