No.9:部屋ごと五感で振動体感「減災・体感実験室」

減災・体感実験室は減災館の屋上2階にあり、屋上1階にある免震層の上に載っています。そのため、エレベーターホールからの通路の床が取り外し式になっています。

減災・体感実験室では、任意の波形で実験室全体を動かすことにより、揺れを体感することができます。さらに、実験室内では4つのプロジェクター によって室内映像を映しており、その映像が実験室全体の振動と同期することで、五感で揺れを体感することができます。また、映像を制御するソフトウェアには様々な工夫がなされており、映像内の家具を自由に配置することができます。家具固定の有無や、床との摩擦係数、重心位置を変えることも可能で、リアルタイム演算の家具応答結果に反映されます。さらに、地震の音や家具が倒れる際の衝突音などもリアルタイムで再生されます。映像内で緊急地震速報が流れることも工夫のひとつです。ほかにも、窓の形や窓の外の景色も変えられるので、様々な環境を再現することができます。

減災・体感実験室では、揺れの体感や、シミュレーション実験ができるだけではなく、実物の家具を置いた実験や、体験者の行動をシミュレーションに反映した避難訓練なども可能です。今後様々な研究に活用されます。

エレベーターホールと実験室の床(取り外し式)

室内映像シミュレーション

振動時の様子

This entry was posted in お知らせ, 減災館のヒミツ. Bookmark the permalink. Both comments and trackbacks are currently closed.