No.7:歴史地震による液状化痕跡「剥ぎとり展示」

減災ホール左手奥には、写真1のような地盤についての研究展示スペースがあります。そこには歴史地震による液状化痕跡の「剥ぎとり展示」(写真2)があります。

これは、愛知県清須市において発見された、過去の大地震によって液状化の噴砂が噴出した痕跡です。この噴砂は、17世紀初頭に行われた「清須越し」の際に投棄された清須城の瓦により削られていることから、1586年1月18日に発生した「天正地震」による液状化であることが確認できました。このような手がかりから、歴史地震による被害を知ることができます。

さらに液状化痕跡の展示の近くには、液状化についての比較的詳しい勉強ができる展示(写真3)があります。写真4は 実際に液状化のしくみ(ダイレイタンシー)を実験できる教材であり、「ゆるく詰まった土」と「密に詰まった土」に力を加えるとどのような変化が起きるかを再現できます。パネル展示されている「液状化の発生のメカニズム(中級編)」を読んでみると、より理解を深めることができます。また、減災館建設時に採取した地盤のサンプルが展示してあり、実物の土試料を用いて行われた液状化試験の映像を見ることができます(写真5)。

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