研究領域

菅沼淳・北川夏樹の研究紹介

(1)巨大地震による地中埋設パイプラインの被害予測手法の高度化

① 上水道施設被害の予測


図1 配水管路被害率

愛知県内の上水道被害予測高度化に向けて、浄水場等の施設における津波浸水・構造物被害を予測するフローを作成した。また県内の1市町村より上水道設備のGISデータを入手し、作成したフローを用いて独自の被害予測を行い、愛知県で行われた被害予測結果との比較検討を行った。

②生活用水の減断水による経済的被害の算出


図2 ギャラリートークの場での
CVMアンケート実施

地震時の長期減断水による社会的影響の定量的評価を目的に、生活用水の減断水による水道利用者の被害原単位の推定を試みた。推定には仮想評価法(CVM)に基づくアンケート調査(減災館ギャラリートーク等)を実施し、環境変化(減断水)を受け入れるために必要な金額(受入補償額)を把握することで被害原単位を算出した。

(2)パイプライン等の地中埋設物や構造物等の耐震性評価

①局部変形のある鋼管の圧縮変形特性と耐震安全性


(試験前)

(試験後)
図3 600mm変形鋼管の圧縮試験

建設機械や地盤沈下などによって、操業中のガス導管に局部変形が発生した場合の耐震安全性を、現行のガス導管耐震設計指針に基づいて検討した。
具体的には、局部変形が発生した鋼管の圧縮試験と有限要素解析を行い、局部変形がある鋼管の圧縮変形特性を検討した。

(3)住民の意識が地域防災に及ぼす影響に関する研究

① 地域の避難力と、ソーシャル・キャピタル等の関連性の検証

ある地域の災害弱者を対象に、災害が発生した際の支援シナリオ(救援者の到着)の実現可能性、所要時間について検討し、災害時に難を逃れる力(避難力)を検証する。
加えて、当地域におけるソーシャル・キャピタル(住民同士の水平的な人間関係、協同意識)の度合いや住民の地域への帰属意識について測定し、避難力との関連について探索的に検証する。

http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/?p=66
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