ライフライン地盤防災(東邦ガス)産学協同研究部門

研究内容

地震や風水害などの自然災害に対する被害想定および防災体制の見直しが進められている中、水道、ガス、電力等のライフラインは社会全体に影響を及ぼす重要社会基盤インフラであり、被害を最小限にとどめ、災害後の早期復旧を図ることは、社会機能および経済活動を維持する上で、喫緊の課題です。
本研究部門では、過去の自然災害によるインフラ被害の検証と共に、インフラ停止が地域社会に及ぼす影響も検証し、地域社会における防災・減災を実現するため、以下の個別研究テーマを推進します。

  1. 巨大地震に対する地中埋設物や地上構造物の耐震性評価
  2. 河川氾濫、高潮等の水害に対する地中埋設物や地上構造物の影響評価
  3. ライフライン被災による日常の利便性低下が及ぼす社会的影響評価

田代 喬
降水を河川にもたらす集水域と河川の水成地形からなる「流域」、さらに内湾で繋がった流域の複合体で運命共同体ともいうべき「流域圏」は、水を介したさまざまなモノの流れを通じて私たちの生活基盤や生態系を育んでいます。これまで、流域における流れと地形の解析を通じて、洪水による河川氾濫事象やさまざまな水環境問題を研究対象としてきました。これからは、自然と共生する安全・安心な社会の実現を目指し、水害を減災するための流域保全技術の開発、産官民と連携した強靭な地域減災システムの構築により一層尽力したいと思います。

菅沼 淳
上下水道・都市ガス事業等に不可欠なインフラである「パイプライン」は、ほとんどが地中に存在するため、地震時に損傷した場合は復旧が容易ではありません。計画的に投資して耐震性を高めておくことが、防災・減災の観点からは必要不可欠です。これからは、パイプラインが強振動や地盤の液状化などのハザードに対して健全性を維持するための各種の条件を解明することを目指し、ライフラインの防災・減災に結びつく研究に微力を尽くしていきたいと思います。

北川 夏樹
ライフラインの被災は、普段のくらしを構成する日常的な活動の喪失・制限をもたらし、それに伴う心身への負担という形で、地域の人々に影響を及ぼします。災害による社会的な影響についてつぶさに推し量り、また被害軽減や早期回復について論じる上で、こうした日常的な活動の“被災”を考慮することは極めて重要と考えます。これからは、ライフラインが支えている人々の諸活動に着目し、災害による各活動への影響予測や、効果的な活動持続化策に関する研究に尽力することで、地域の防災・減災力向上に貢献していきたいと思います。
 
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