研究領域

中村晋一郎の研究紹介

(1)堤防の長期空間データと土地利用データの構築

キーワード:水害・堤防・土地利用
 堤防はその地域の土地利用とそこでの水害の特徴を規定する重要なインフラの一つである.堤防は,地域ごとに洪水の特徴に応じて長い時間をかけて設置されてきた歴史的構造物であり,その設置プロセスは地域がどのように水害へと対応してきたのかという治水の歴史を示している.本研究では,過去の地形図等から堤防と土地利用を抽出し地理情報システム上にデータベースの構築を行っている,このデータベースを用いて地域の治水システムの特徴や成り立ちを分析することで,今後の防災や土地利用の在り方を模索する.

       図 木曽川における1891年と2007年の堤防と土地利用

(2)発展途上国での気候変動適応策の支援

キーワード:気候変動・適応策・発展途上国
 地球規模で進行する気候変動は,各地の洪水や渇水といった自然災害を激化させると予測されている.中でも災害への脆弱性の高い発展途上国ではその傾向が顕著であると考えられており,それらの国々では気候変動への適応策を立案することが喫緊の課題となっている.本研究は,タイ王国の首都であるバンコクを対象に現地の行政や大学とともに,気候変動下での都市洪水の影響評価を行い,それにもとづき適応策の立案支援を行っている.


       図 バンコクにおける洪水時の交通利便性の変化

(3)住民との協働を通した地区防災計画の立案支援

キーワード:地区防災、住民、協働
 地区防災計画とは,地区レベルにおいて住民や事業者が自発的に行う防災活動に関する計画である.平成25年の災害対策基本法の改正にともない,現在各地で立案が進んでいる.本研究では,名古屋市のいくつかの学区において地区防災計画立案の支援を行うことで,住民自らが計画を立案するために必要な技術やノウハウの開発を目指している.
 

写真 名古屋市千種区J学区における地区防災ワークショップの様子

個人HP:http://www.urban.env.nagoya-u.ac.jp/sustain/shinichiro.html
げんさいカフェの講演(第89回):http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/?p=10600
げんさいカフェの講演(第55回):http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/?p=5321
防災アカデミーの講演:
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