第82回防災アカデミーを実施しました

講師:稲田 眞治さん(名古屋第二赤十字病院 救急科部長)
日時:2012年8月30日(木)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール

 減災連携研究センターは8月30日(木)の18:00-19:30、環境総合館レクチャーホールにおいて「第82回防災アカデミー」を開催し、103名もの方々の参加がありました。今回は名古屋第二赤十字病院救急科の稲田眞治先生による講演「5カ月に及ぶ震災被災地への医療支援でみえたこと」が行われました。

 稲田先生には東日本大震災時の医療救護班の派遣概要をはじめとし、実際に現地に医療支援に行かれた際の状況などについて詳しくお話しいただきました。特に後者の医療救護活動については、石巻医療圏において超急性期(〜3日)は医療ニーズの探索、急性期(7日〜2週間)は巡回診療による医療ニーズの評価、亜急性期(〜1ヶ月)は医療救護の計画と実施、慢性期(〜約半年))は被災地の医療の自立を目指す、といった災害サイクルで行われたことなどが紹介されました。

 今後は迅速に派遣可能な医療チームの養成や、医療本部の適切な準備で被災に備える必要があるとのことです。会場からは、医療救護班が出発する際の携行品についてや、医療活動における電源やガソリンの確保に関する実態、南海トラフで巨大地震が発生した際の医療活動、電子カルテを用いた傷病者に関する情報共有などをめぐって、活発な質疑応答が行われました。

過去のアカデミーはこちら
→ポスター(PDF)

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