「防災講演会あいち」が開催

 減災連携研究センターは7月29日(日)、豊田講堂にて防災講演会あいち「津波から生き残るために!」を開催しました。同講演会は気象庁、名古屋地方気象台、愛知県、名古屋市、減災連携研究センターが主催したもので、東日本大震災を教訓に津波災害から命を守るための講演・ディスカッションが行われ、500名の方が参加されました。

 小林壯行愛知県防災局長・福和伸夫減災連携研究センター長の挨拶の後、第1部では、水谷法美教授の講演で、津波の伝搬速度・屈折現象といった津波のメカニズム・性質を正しく理解し、有効な対策を講じていくことの重要性を説明されました。続いて永井章気象庁地震津波監視課長からは、東日本大震災時の津波警報発令の時系列について、第一報目があまりに小さかったため避難に結びつかなかったことを課題とし、短時間で地震規模をより正確に把握する手段を整備するとともに、警報の表現も避難を促すような特別な表現を入れることで改善していくとご説明されました。

 第2部では、福和伸夫減災連携研究センター長のコーディネートのもと、三輪弘光名古屋市防災危機管理監、清水幹夫NHK名古屋放送局報道部長、栗田暢之レスキューストックヤード代表理事、近藤ひろ子減災連携研究センター防災教育アドバイザーの4名を迎えて、命を守る行動について考えるパネルディスカッションが行われました。次世代の防災人材をいかに育てるか、また南海トラフ地震が発生した後に助かるべくして助かるにはどうすれば良いかといった点で意見発表や活発な議論が行われました。

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