第81回防災アカデミー

講師:窪田 由紀(名古屋大学教育発達科学研究科教授)
日時:2012年7月20日(金)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール

 減災連携研究センターは、7月20日(金)、環境総合館レクチャーホールにおいて、第81回防災アカデミーを開催しました。
 同センター兼任教員である窪田由紀教育発達科学研究科教授が、「心理学で危機に備える」というタイトルで講演を行い、阪神・淡路大震災以降社会的にも注目されはじめた災害、事件・事故後の心理的ケアに関する話題をはじめとして、心理学の立場から災害予防に寄与する方法論について話しました。心理的ケアについては、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関する正しい知識の理解や、心理的危機からの回復にとって重要な留意点を述べ、どのように被災者をサポートすれば良いかを具体例をもとに説明しました。
 また、「こころの減災能力育成」として窪田教授が取り組んでいる防災教育プログラムを紹介し、実例として、映像教材を用いて巨大地震発生時の諸現象を理解した後に10秒呼吸法を実践し、日々の生活と周囲の人々との関係の見直しが特に重要であることが確認されました。
 来場者は90名にのぼり、会場からは、防災教育プログラムの具体的対象の目安や啓発に用いる素材の内容などをめぐって、活発な質疑応答が行われました。

→ポスター(PDF)

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