戦時中は報道統制が行われ、新聞やラジオなどのメディアは正しい情報を市民に伝えなかったといわれている。東南海地震についても同様に、被害の状況が正確に伝えらず、被災者は十分な支援もないままに苦しい日々を過ごさざるを得なかったと、以前から言われてきた。
また近年にも、東南海地震に対する新聞記事を取り上げた著書がいくつか出版されているが、これらにおいても表題やキャッチフレーズに「隠された…」とあるように、伝えられなかったことが強調されている。このため、新聞記事の分析も断片的で、全体として当時の新聞が誰に何を伝えようとしたか、という視点が欠けているように思える。
そこで再度、当時の新聞記事を調べてみた。その結果、被災地を含む地域に発行エリアをもつ中部日本新聞(現在の中日新聞)には、地震後一か月で、300本近くの震災関連記事が掲載されていることがわかってきた。それら一つ一つの記事を徹底的に分析し、当時の新聞が東南海地震に対して、誰に何を伝えようとしたか、さらにはそこから、当時の救済や復旧・復興の実態と、現代への影響が明かになりつつある。本展ではそれらの結果をご紹介する。
戦後、80年が過ぎ、戦時中のことがらを研究する学問は、これからが本番であると考えている。
【監修】名古屋大学減災連携研究センター
招へい教員 武村雅之

【 スペシャルギャラリートーク 】
①9月11日(金)
②10月16日(金)
③11月 13日(金)
③12月 4日(金)
■時間:いずれも13:30~(60分程度)
■場所:減災館 1階ホール(予定)
※どなたでも、ご見学・ご参加いただけます。
※5名以上の団体は見学予約をお願いします。見学予約はこちらから。
※予約は3ヶ月前から受付けます。
※諸事情により、日程、内容等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
※追加情報は、その都度HPに掲載しますので、ご確認ください。
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