第130回防災アカデミーを実施しました

講師:倉田 英之さん(熊本県阿蘇郡西原村役場 総務課)
内容:熊本地震「震度7」~想定外を想定内に~
日時:2017年5月10日(水) 18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール


 減災連携研究センターは5月10日(水)、減災館1階減災ホールにおいて、第130回防災アカデミーを開催しました。今回は、熊本県阿蘇郡西原村役場総務課(震災復興推進室兼務)の倉田英之氏に「熊本地震「震度7」~想定外を想定内に」と題した講演をお願いし、162名の参加がありました。倉田氏は昨年4月に発生した熊本地震の際に、西原村でただ一人の防災担当として、被災者の支援や復旧に尽力された方です。その経験を踏まえて、いつ来るか分からない災害に備え、何をしておくべきかについてお話いただきました。
 西原村は阿蘇山の外輪山に隣接する人口約7000人の小さな村で、今回の地震では集落の7割以上で全半壊率50%以上という大きな被害を出しましたが、住民同士の助け合いによって直接の死者は5名に留まりました。復旧も比較的順調に進み昨年の11月18日には住民の自主的な判断で公的避難所を閉鎖することもできたそうです。その要因として消防団を中心とする地域コミュニティの力と2年に1度全村を挙げて実施する防災訓練があるとのことです。訓練への参加者は毎回2000人を越えるとのことです。被害は想定外でもそれに立ち向かう村の力が日頃から培われていたことがいざという時の結果に繋がったのだということでした。


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→ポスター(PDF)

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