第87回防災アカデミーを実施しました

講師:津久井 進さん(芦屋西宮市民法律事務所 弁護士)
 「大災害と法 〜 災害復興の壁になる制度と被災者を救う法制度」
日時:2013年2月26日(火)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール


 減災連携研究センターは2月26日(火)の18:00-19:30,環境総合館レクチャーホールにおいて「第87回防災アカデミー」を開催し,71名もの方々の参加がありました.

 今回は芦屋西宮市民法律事務所の津久井進先生によるご講演「大災害と法 〜法制度の壁と,被災者救済の制度〜」が行われました.津久井先生には,はじめに災害対応に果たす法の役割を説明いただき,その後災害関連法の歴史的経緯から新たな法制試案まで詳しくお話いただきました.特に災害救助法については東日本大震災の具体的事例から,その硬直性がしばしば問題となることを紹介いただきました.

 この点で先生は,災害救助法は「1.人命最優先の原則,2.柔軟性の原則,3.生活再建継承の原則,4.救助費国庫負担の原則,5.自治体基本責務の原則,6.被災者中心の原則」という6原則を踏まえた新しい運用がなされるべきとの主張をされています.会場からはこのご講演を踏まえ,被災者支援のあり方などについて活発な質疑応答が行われました.

過去のアカデミーはこちら
→ポスター(PDF)

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