第102回防災アカデミーを実施しました

講師:千木良雅弘さん(京都大学防災研究所教授)
   「深層崩壊はどこで起こるのか」
日時:2014年6月12日(木)18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール 


 減災連携研究センターは6月12日(木)の18:00-19:30,環境総合館レクチャーホールにおいて「第102回防災アカデミー」を開催し,89名の方々の参加がありました.今回は千木良雅弘氏(京都大学防災研究所)による講演「深層崩壊はどこでおこるのか」が行われました.はじめに千木良氏からは,クローズアップされてはいないが地震や豪雨などに伴う斜面崩壊の被害は非常に大きいことが強調されました.例えば,9万人ほどが亡くなった四川地震では2万人の人が地すべりによって亡くなったそうです.その後,降雨による深層崩壊事例が紹介され,深層崩壊が引き起こす被害として,土砂の直撃や増水した川に突入したことによる津波の発生,天然ダムの形成など考えられると説明されました.一方,地震による事例としては,事前の斜面変形の存在が崩壊箇所予測の鍵となること,また降下火砕物は地震動に対してたいへん弱く,崩壊が何の前兆もなく起こることもあるが,地質的観点から発生地点を予測することができることなどが説明されました.会場からは講演内容を踏まえ,火山による今後の被害に関する質問など,活発な質疑応答が行われました.

 

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→ポスター(PDF)

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