No.5:南海トラフ巨大地震の津波を実感する「津波垂れ幕」と「長周期体感のぼり綱」

減災館の1階にある円形の吹き抜け部分には、「津波垂れ幕」と「長周期体感のぼり綱」があります。

「津波垂れ幕」は内閣府により発表された津波被害想定を基に作成されています。数字だけではイメージしづらい津波の高さを、吹き抜けの高さを 利用し普段体感できない津波高さを7mまで「見える化」しています。(写真1)極めてシンプルな表現手法ですが、一目瞭然で、巨大津波への対策が「逃げること」「津波のこないところに住むこと」であることが感覚的に理解できます。さらに津波の到達時間も記載してあることか ら、津波の高さが高いほど震源域に近く、津波到達時間も短くなることが同時に学べます。裏面には各地域の想定津波高さの分布を示した地図が乗っており(写真2)、自分 の住んでいる地域の想定津波高さを知ることができます。

「長周期体感のぼり綱」は、同じく吹き抜けを利用して体育館にあるのぼり綱が設置されており、その長さは減災館の免震層固有周期でもある周期約5.3秒に調節してあります。これにぶら下がることで超高層の建物や減災館のような免震構造の建物の、長周期の揺れを体感できます。

写真1 2階より垂れ幕表面

写真2 1階より垂れ幕裏面

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