げんさいカフェ(第5回)

「東日本大震災の謎を地震工学から考える」

地震工学の専門家 飛田潤さん(名古屋大学災害対策室教授)
日時:平成23年10月24日(月)午後6時〜 
場所:名古屋大学IBカフェ 

今回は、一般的に津波被害が注目される東日本大震災に関して、地震の揺れによる被害に着目した内容のお話を聞くことができました。地震の揺れの大きさ、地盤の強度、建築物の耐震性(強度とねばり)、建物内部の耐震化対策、建築物の高さによる揺れの大きな違い等、様々な要素が絡み合って様々な地震被害が起こるということを改めて実感できるお話でしたが、減災や耐震化を進める難しさも考えさせられました。
雪や地震が多い東北地方では、建築物について対策がなされていることも多いということ、それでも、今回の大地震による建物の被害状況から、耐震化は今でもまだまだ安心と言える状況ではなかったというお話もありました。
また、社会や生活の変化により、予測ができない新しい被害も生じる場合があり、過去の経験を生かしながらも、経験だけに頼らないバランスの大切さもわかりました。
初めてIBカフェでの開催となりました今回のカフェ、すぐ感じたことは、以前のホールに比べて、声が聞き取りやすくなったということ。本当のカフェで、各々お好きな飲み物等を手に、より和んだ雰囲気でした。次回も同じくIBカフェでの開催です。ぜひご来場ください。

→ポスター(PDF)
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