研究領域

曽根好徳の研究紹介

(1) 自然災害による経済被害を指標とする減災社会構築研究

我が国は歴史的に地震の活動期を迎えている。南海トラフ巨大地震、首都直下型地震などが迫っている。このような巨大地震では人的・経済的な被害をもたらす。とりわけ、経済被害は先進国ほど甚大化する。それは我が国も例外ではない。経済被害を指標に有効かつ効果的な減災対策を評価(費用便益)する研究を行う。これにより、発災時の自然の猛威による被害を最小化し、発災後の迅速な復旧・復興に資することを目指す。

(2) 事業継続マネジメントシステムの改善に関する研究

東日本大震災の経験を踏まえた事業継続計画や事業継続マネジメントの見直しを行い、訓練等を通じて実行性・有効性の改善が必要である。また、巨大災害では広域災害となり、地域間連携やインフラ被害の想定、サプライチェーン関連企業間連携なども視野に入れた事業継続が大事である。自然災害発災後に事業継続計画、事業継続マネジメントに関する有効性や問題点などの情報を収集し、改善点等に関する知見の蓄積を図る。


(参照:内閣府 事業継続ガイドライン第三版 解説書)

(3) 集中豪雨に伴う斜面崩壊に関する研究

地球の温暖化傾向に伴う異常気象や極端現象が地球規模で頻発している。我が国では、集中豪雨、スーパー台風などにより、毎年過去の最高記録となるような降雨量を経験している。その結果、斜面の深層崩壊や崩壊に伴う土石流災害が頻発している。集中豪雨に伴う斜面崩壊のメカニズムの解明を行い、タイムライン名を活用した早期避難や事前防災に関する手法について検討する。


斜面の土壌雨量指数と間隙水圧の変化

http://www.gensai.nagoya-u.ac.jp/?p=69
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