第132回防災アカデミーを実施しました

講師:川本 朓万さん(名古屋大学名誉教授/一般社団法人充填技術協会会長)
内容:地下空洞と地盤災害
日時:2017年7月19日(水) 18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール



減災連携研究センターでは7月19日(水)、減災館1階減災ホールにおいて、第132回防災アカデミーを開催いたしました。講師は、名古屋大学名誉教授及び充填技術協会会長の川本朓万先生であります。講演題目は「地下空洞と地盤災害」であり、参加者は102名でした。講演は2部構成であり、前半は、川本先生が京都府立京都第三中学校(現・京都府立山城高校)在学中に動員学徒として愛知県半田市の中島飛行機製作所にて勤労奉仕していた折の昭和19年12月7日の昭和東南海地震による被災経験をご紹介いただきました。この地震で川本先生のご学友13名が犠牲になりました。当時は、戦時下であり、被害状況等は国民に知らされず、記録もほとんど残っていない中、後に当時の同窓生により体験談や日記等の関連資料を持ち寄り「紅の血は燃ゆる」と題する書籍を発刊しました。この書籍は川本先生より寄贈して頂き、減災館の展示コーナーで閲覧することができます。後半は、中部地域に分布する亜炭鉱の掘削跡地など地下空洞が及ぼす浅所陥没や崩落などの地盤災害が南海トラフ巨大地震により助長されることが紹介されました。現在、事前防災の取り組みとして地下空洞を充填する対策工が岐阜県御嵩町などで実施されている事例についてもご紹介いただきました。参加者一同、先生の熱い語り口に引き込まれ、あっという間に講演時間の1時間半が終了いたしました。


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→ポスター(PDF)

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