第83回防災アカデミーを実施しました

講師:田中 茂信さん(独立行政法人 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター水災害研究グループ長・名古屋大学減災連携研究センター客員教員)
 「近年の水災害と気候変化?」
日時:2012年10月9日(火)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール

 減災連携研究センターは、10月9日(火)、環境総合館レクチャーホールにおいて第83回防災アカデミーを開催しました。今回は田中茂信(独)土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター水災害研究グループ長が、「近年の水災害と気候変化?」と題し講演を行い、109名の参加者がありました。

 講演ではまず、米国のハリケーンやタイの洪水等、近年の世界の水災害事例について説明がありました。続いて、国内の降雨量等の約100年前からのデータに基づき、近年の気候変化と降雨パターンの間に明確な関係は見出せないこと、一方で今後も突発的な集中豪雨には警戒が必要との説明がありました。

 また水災害による資産被害の増大を指摘し、「ともかく避難」といった最近のソフト対策偏重に対して、資産被害を抑えるハード対策もなお重要であると説明しました。会場との質疑応答では、気候変動と水災害の因果関係について議論が行われました。

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→ポスター(PDF)

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