第104回防災アカデミーを実施しました

講師:柳川喜郎さん(元NHK)
   「100年前の桜島噴火災害に学ぶ」
日時:2014年10月23日(木)18:00〜19:30
場所:減災館1階減災ホール
 


 減災連携研究センターは10月23日(木)に減災館において「第104回名古屋大学防災アカデミー」を開催し、90名の参加がありました。今回は元NHK解説委員の柳川喜郎氏が「100年前の桜島噴火災害に学ぶ」というタイトルで講演しました。講演では、大規模地震対策特別措置法の制定を契機として災害情報の伝達と利用について考える中で1914年の大正桜島噴火の事例にたどりついたこと、曖昧な災害情報の扱いを誤ったために悲劇がもたらされ、「科学不信の碑」とも言われる桜島爆発記念碑が建立された経緯などについて、30年以上前に行われた取材を振り返る形で生き生きと語られました。こうした災害情報の扱いの難しさは最近発生した御嶽山の噴火にもつながるものであり、災害教訓を受け継ぎ生かすことの重要性と難しさが改めて浮き彫りとなりました。講演は、多数の火山を抱える日本として監視体制の整備の重要性を訴えて締めくくられました。

 

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→ポスター(PDF)

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