『備える 3.11から』ライブ!を開催しました

2014年8月24日(日)13:00〜16:00、豊田講堂において、中日新聞社と名古屋大学減災連携研究センター共催による「「備える 3.11から」ライブ!」が行われました。

まずホール前スペースにおいて「被災者の生の声」と題し、東日本大震災の被災者2名、伊勢湾台風の被災者1名の方への公開取材が行われました。東日本大震災で被災した女性は、建物屋上で津波の波しぶきを浴びながら待避した経験や、避難所での炊事等の仕事が不安や恐怖を紛らわした経験を語りました。続いてホールにて被災者手記の朗読が行われ、東日本大震災で被災した方による悲痛な思いをつづった手記や失ってしまった人の結びつきに改めて感謝を示す詩が朗読されました。続く被災者の方へのインタビューでは、亡くなった方は戻らないが、教訓を未来で役立たせることが大切であることが語られました。

座談会「被災地の記者たち」では、手書きの壁新聞「石巻日日新聞」の記者による体験談がありました。被災直後、被災地で求められたのは食料と情報であったと言います。河北新報社の記者は、「広く浅く」ではなく、地域に応じた「狭く深い」防災報道の必要性を語りました。阪神大震災を取材した記者からは、阪神大震災を風化させない記事作りの紹介がありました。最後に福和伸夫減災連携研究センター長による「防災クイズ」が行われました。クイズの内容は、津波の速さやマグニチュードの意味、防災グッズに関わること等、地震に関わる知識や備えについてであり、イベント参加者全員が参加しました。

また当日、タイアップ企画として減災館の見学会が実施されました。午前は「建物まるごと振動実験」として、減災館の免震装置を活用した、変位10cmの建物の加振実験が行われました。3回の実験を通じ延べ600人の来館者があり、建物の揺れを体感するとともに、ビデオ映像を通じて減災館の災害対応拠点としての機能について学びました。

午後は「夏休み・スペシャル減災教室」として、減災館の1階・2階全体を使った小中学生向けの体感型学習イベントが行われました。台車を綱で引っ張ることによる長周期地震動体感、「10秒呼吸法」による災害時に心を落ち着かせる訓練、リアルな木造建物模型を使った耐震補強理論の学習、ペーパークラフト模型とストロー模型を使った地震に強い家づくり講座、ダミー人形を使った家具転倒被害の実験、空気砲を使った気圧観測機器のデモンストレーション、大型防災カルタ大会、防災紙芝居が実施され、70名ほどの親子連れが参加しました。子どもたちは各コーナーを回ってスタンプを集めることで参加賞を獲得し、熱心に参加する様子が見られました。

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