第96回防災アカデミーを実施しました

講師:阪本 真由美 さん(人と防災未来センター 主任研究員)
 「災害ミュージアムの裏側をのぞいてみませんか? ―災害ミュージアムができるまで・できたあと―」
日時:2013年12月6日(金)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール


 減災連携研究センターは12月6日(金)の18:00-19:30、環境総合館レクチャーホールにおいて「第96回防災アカデミー」を開催し、64名の方々の参加がありました。今回は阪本真由美氏(人と防災未来センター主任研究員)よる講演「災害ミュージアムの裏側をのぞいてみませんか?―災害ミュージアムができるまで・できたあと―」が行われました。災害ミュージアムとは、災害に関する一次資料を収集・保存・展示・研究するための施設であり、主として大規模災害に見舞われた地域に建設されます。講演では、まず世界の災害ミュージアムについて紹介がありました。続いて、災害の記憶を継承することの意義が説明されるとともに、被災の記憶を忘れたい方々もいること、資料の展示だけでは災害の記憶は伝わらないことが説明されました。その上で、ミュージアムに来館した人々に災害の記憶を追体験してもらうこと、被災した方々に共感してもらうことが大切であると述べ、そのためのミュージアムの工夫が重要であると述べました。また、人と防災未来センターにおける、市民との対話を通したミュージアムの改善等の取り組みについても紹介がありました。質疑応答では、聴講者からミュージアム(人と防災未来センター)で家屋の耐震化の重要性をより主張すべきではないかといった提案もあり、災害ミュージアムのあり方をめぐる活発な議論が行われました。

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→ポスター(PDF)

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