第93回防災アカデミーを実施しました

講師:関谷 直也 さん(東洋大学社会学部准教授)
 「風評被害のメカニズムとその対策」
日時:2013年9月20日(金)18:00〜19:30
場所:環境総合館1階レクチャーホール



 減災連携研究センターは9月20日(金)の18:00-19:30,環境総合館レクチャーホールにおいて「第93回防災アカデミー」を開催し,70名もの方々の参加がありました.今回は関谷直也氏(東洋大学)による講演「風評被害のメカニズムとその対策」が行われました.関谷氏からは,過去の風評被害の事例の紹介があったうえで,福島第一原子力発電所事故以降は,これまでの「汚染が全くないにもかかわらず生じる経済的被害」だけでなく,「汚染はあるが暫定基準値以下であるがゆえ生じる経済被害」という2種類の風評被害があり,安全の許容量が人によって異なるからこそ深刻な問題となっている点を指摘されました.具体的な風評被害対策として,「科学的な測定と産地を明確に分けて販売する」という例を挙げたうえで,「県内と県外のロジックを別に考える」,「モニタリング検査の意味を理解する」,「情緒的説得ではなく,積極的な非購買者を抜いた8割の消費を上げる」など詳しく説明いただきました. TV局の安全性やメディアへの要求などについて活発な質疑応答が行われました.

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→ポスター(PDF)

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