減災センタースタッフブログ:名古屋大学受託研究員としての成果①(幸田町職員 春日井さん)

 幸田町役場で防災担当をしております春日井幸弘と申します。平成23年10月より、名古屋大学減災連携研究センターの受託研究員として、地震防災について研究をし、平成25年3月をもって、幸田町へ戻ることとなりました。この名古屋大学での成果を、地元の幸田町へ持ち帰り、一人でも多くの住民へ「減災」を伝えていくように頑張っていきます。1年6か月と、長かったようで短かった受託研究員での経過と実績の一部を紹介したいと思います。

◎ 経過と概要・感想
⑴ 平成23年10月1日から受託研究員(受入教員:鈴木康弘教授)
 当時、幸田町総務課の職員として、選挙の担当をしていた。8月頃、上司に呼ばれ「名古屋大学へ行ってもらう」と言われた。何のことかわからず、上司命令だと思い二つ返事でOKを出した。
 よくよく、調べてみると事の重大さにびっくり・・・。東日本大震災を受けて、幸田町の防災強化・・・。やりがいを感じるが、自分に自信がなく、僕で大丈夫なのか、不安を抱えながら名古屋大学へ勤務することになった。
 最初は、主に防災シンポジウム、講演会、ゼミ等へ出席し、防災全般について学んだ。聞くこと、見ること、学ぶことすべてが「目からウロコ」。同時に、自分・家族の「命の大切さ」を学んだ。

⑵ 平成24年5月、中日新聞(三河版)へ掲載
 受託研究員として名古屋大学に勤務し半年が経過したころ、中日新聞より取材を受けた。公務員を大学が受け入れることは、極めて珍しいらしく全国で初とのこと。公務員が新聞へ掲載される例は、ほとんどが犯罪関係・・・。あまり、ほめられることに慣れていない私は、新聞で掲載された以上、名古屋大学の名前に傷をつけないよう、更に頑張っていく決意でありました。
 ※地元では大反響。職場、自分の携帯等、電話が鳴りっぱなし。父母へも電話が・・・。

⑶ 平成24年5月、西三河9市1町の西三河防災研究会 (防災担当者)の発足
 平成の大合併に伴い、西三河では町が幸田町1町のみとなってしまった。近隣の岡崎市防災担当との付き合いはあるものの、他市との情報共有ができていないと感じ、減災連携研究センター長の福和伸夫教授へ相談した。当初は、隣接した団体(岡崎市、西尾市、蒲郡市)を対象に、防災勉強会を開催し、福和先生の講義をお願いしたところ、福和先生の一言「弱小幸田町が9市すべてにお願いしてみたら」。
  福和先生の一言がきっかけで、現在では「西三河防災研究会」と命名し、平成25年度には協定を結ぶ予定まで発展。今後は、産官学民のすべてが協力体制できるように手掛けていきたい。

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