減災センタースタッフブログ:「歴史地震記録に学ぶ防災・減災ガイドの開発」(愛知県庁職員 山本さん)

4月になりました。新年度最初の減災センタースタッフブログは受託研究員の山本がお届けします。減災連携研究センターでの受託研究員も3年目に突入し、このスタッフブログも2回目になります。

減災連携研究センターは3月に新しい建物『減災館』が完成し、3月12日には完成式典が、3月26,27日には内覧会が、ともに大盛況の中、開催されました。センターには、4月から新しい教員や受託研究員、事務員が加わり、これまで以上にパワーアップした体制で新年度を迎えています。

さて、私自身の話ですが、昨年は減災連携研究センターの先生を中心に多大なご協力をいただきながら、地震にまつわる碑や史跡、記録等(ここでは「歴史地震記録」と呼びます)を収集し、それらをもとにガイドを作成し広く周知する、という事業を実施させていただきました。
事業の中では、県内の歴史地震記録を紹介したパンフレット、歴史地震記録を見て歩くまちあるきのためのガイド、この地域の過去の地震について学ぶ小学生向けの紙芝居、歴史地震記録のデータベース、歴史地震記録を閲覧するホームページ(準備中)等々、いろいろなアイテムを作成しており、今後の活用方法について思いを巡らせているところです。
その中で、今年度は歴史地震記録を見て歩くまちあるきについても、何か所かで実施したいと考えています。

さて、歴史地震記録を見てどう学ぶかですが、これまでの経験からの私なりの解釈は、ひとつは、まずは実際にその地域で起こったことが記録されているものとして実感すること、そしてもうひとつは、お金をかけてでも記念碑を残した人たちの思い(二度と被害を繰り返さないように、という思い)を汲み取り次の地震に備えること、が、重要なポイントだと感じています。
戦争に対する平和記念碑を見て、二度と戦争を繰り返さないように、と感じるのと同様に、震災の記念碑を見る際には、二度とこのような被害を繰り返さないように(地震は必ず起こるので、備えを万全にして少しでも被害を減らすことができるように)、と感じていただければ幸いです。
それでは、今年度もセンタースタッフ一同、よろしくお願いいたします。

ガイド

紙芝居

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