第14回まちとすまいの集いを開催

 大学院環境学研究科建築学教室は、12月8日(土)、環境総合館レクチャーホールにて、第14回まちとすまいの集い「歴史に学ぶ安全安心なまちづくり」を開催しました。

 私たちが住む名古屋では、今後の南海トラフ巨大地震に対して安全安心なまちを形成するために、様々な検討が進められています。今回の集いでは、関東大震災後の帝都復興事業、清須越、広小路建設、濃尾地震、戦災復興事業等、検討を進めるに当たって参考とすべき歴史とその教訓を振り返りました。

 まず、武村雅之減災連携研究センター教授が「関東大震災から見える江戸・東京の街の変化」と題して、安政江戸地震と関東地震の状況を概観した上で、関東大震災の教訓である耐震設計の必要性と安全な都市構造の構築について解説しました。続いて、西澤泰彦環境学研究科准教授が「災害の教訓と名古屋のまちづくり」と題して、清須越、広小路建設、濃尾地震、治水と利水、戦時体制と戦災復興における先人たちの工夫を紹介しました。そして、廣井悠減災連携研究センター准教授が「まちとすまいと人間」と題して、都市防災計画の歴史を概説した上で、避難場所の安全性と複合災害、事業所と進める大都市防災、自助の過大評価、被害の広域性といった今後の都市防災の課題を人間に焦点を当てて提示しました。

 その後、福和伸夫減災連携研究センター長・教授のコーディネートで、これからの名古屋のまちづくりの課題について、会場も交えた活発な討論が行われました。120名を超える市民の皆様にご参加頂き、盛況のうちに終了しました。

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