第4回減災連携研究センターシンポジウムを開催しました

 2015年6月18日13:30より減災館1階の減災ホールに於いて、第4回減災連携研究センターシンポジウム「巨大地震を前に建築耐震のあり方を考える」が開催されました。

 まず今年度より減災連携研究センターの客員教授である国土交通省国土技術政策総合研究所住宅研究部長福山洋氏と国立研究開発法人防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター長梶原浩一氏から、建築耐震に関する調査開発研究をテーマに基調講演がありました。

 続いて、長江拓也准教授が進行役となり、福山洋氏と梶原浩一氏に豊橋技術科学大学斉藤大樹教授を加えた4名によるパネルディスカッションが行われ、日本の建築耐震をめぐり聴衆も交えた活発な議論が行われました。議論では、建築耐震の専門家による説明が非専門家に伝わりにくいこと、専門家間でも安全や安心に関する認識が完全に一致しないことなどが指摘され、議論を積み重ねることに期待の声が集まりました。

 シンポジウム後半では、減災連携研究センターが取り組む研究プロジェクトについてセンター所属教員より紹介がありました。まず「東海圏減災研究コンソーシアム」における大学間研究連携の成果や「南海トラフ広域地震防災研究プロジェクト」における分野横断研究の成果が示され、続いて「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」や都市圏防災ワークショップの取り組み、地域の「防災人材発掘」プロジェクトといった地域の行政や住民を巻き込んだ実践的研究の成果が示されました。

 最後に減災館を通した防災・減災への啓発活動や災害対策室の取り組みについて紹介がありました。

This entry was posted in シンポジウム. Bookmark the permalink. Both comments and trackbacks are currently closed.