近藤ひろ子先生(防災教育スーパーバイザー)のブラジル紀行⑨

3月18日(月)続き

モンチスクラーロ大学訪問に続いて、モンチスクラーロ市庁舎を訪問しました。

<モンチスクラーロ市長より>

  • 日本の、創造力・確信力・人を育てる能力が、すばらしい。私たちも皆さんを見習って、危機に対応する能力を身につけたい。
  • マグニチュード4の地震が起こると、その後12ヶ月の間にもっと大きな地震が起こるということを学者が言っているが本当か。(ブラジルのある学者が「22パーセントの確率で起こる」と言ったことを根拠にしているらしいのです…。)

※余談ですが、このモンチスクラーロ市は、市長の奥さんが、(医者をしつつ)「市官房長」をしています。日本では滅多にないことですね。

<モンチスクラーロ市社会活動部長より>

  • 地震がきたとき、落ち着いて何をすればよいのかを子どもたちに教えるために、日本で使われている防災教育教材を、JICAの力で、自分たちに渡してほしい。

<モンチスクラーロ市議会議員>(昨年の豪雨のとき、いち早く救援活動に行った議員)

  • 住民にとって、地震は恐怖が高まっていってしまう。「これくらいの地震ならあまり心配しなくていい」ということを、日本の皆さんから言ってもらえたらうれしい。

※訪問団より…「地震は小さいから大丈夫というものではない。次にまた地震が起こることを考えて、日頃から備えておくことが大切。」と返答。

<ミナスジェライス州防衛局次官>

  • 昨年7月に愛知県で研修してきたことやJICAからの情報をベースに、州として学校用のテキストの作成にとりかかっている。それを使って、防災学習ができるようにする。
  • 州として防災の技術的な専門家を育てるために、州防衛局職員・市職員・市立学校教員などを、愛知県に派遣し、研修させたい。

その後、昨年のマグニチュード3.9の震源にいちばん近いという被災地を視察しました。

震源地にいちばん近い被災地にて

【午後】
「地震災害に関する、日本・ブラジル国際セミナー in モンチスクラーロ」
主催:ブラジル国国家防災庁・ミナスジェライス州防衛局・モンチスクラーロ市
共催支援:JICAブラジル事務所

ミナスジェライス州防衛局、モンチスクラーロ市および周辺の市の防災局、大学関係者、有識者、一般住民など、200名の参加を得て行われました。
愛知県の5人は、3月15日「ミナスジェライス州防災シンポジウム」(ブラジル紀行5)でのプレゼンをベースに、「地震」を中心に内容を組み直して発表しました。

被災地視察・セミナーの様子は、マスコミにもとりあげられ、関心の高さ・反響の大きさを実感しました。

プレゼンをする春日井幸弘氏

プレゼンをする太田克久氏

当日の様子を掲載したニュース記事へのリンクはこちら。

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